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シェールオイルとは

 シェールオイルとは、在来型の油田よりも深い地層にある頁岩(シェール)層に封じ込められている石油のことで、その存在は以前から確認されていましたが、生産コストや技術上の問題から商業生産が進みませんでした。しかし、2010年代に入ると、頁岩層に水圧でヒビを入れて石油を回収する水圧破砕技術や水平掘削技術といった生産開発技術が発達・普及したこと、原油価格が上昇したことによって、米国を中心にシェールオイルの開発・増産が急速に実用化されました。
それに伴い、米国の原油生産量は急増し、現在では世界一の産油国となっています。米国の原油生産量のうちシェールオイルの生産量は19年に779万バレル/日まで上昇し、シェールオイルのみで世界の原油生産量の8%を占めるまでに至りました。20年に新型コロナウイルス感染拡大等による石油需要の急減を受けてシェールオイルの生産量も減少しましたが、22年にはコロナ前の水準に戻りました。
なおIEAでは「シェールオイル」について「オイルシェール(油母頁岩)」と混同を避けるため、「タイトオイル」と表記しています。

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