審査員特別賞

付属語で未来は変わる!

東京都 国立学園小学校 5年
中村 有吾

 正直いって、疑問だった。「エコバッグってなんのため?」エコとつくから、何らかの環境のためになるとは思っていた。学校で習ったことによると、石油からできるナフサというものからプラスチックを作っていて、そのプラスチックをレジ袋で使うことによって、石油を使って、無くなってしまうのだという。

 でも、ぼくは最近、テレビで、サウジアラビアの石油に関する大臣の人が、「石油が各国で足りなくなったら、いつでも多く石油を輸出する用意がある」と発言していたのを思い出した。なんだ。そんなに余裕があるんだったらいいじゃないか。それも、学校で習って違うとわかった。実は、これから石油を使える年数は、およそ50年。サウジアラビアにたくさんあるだけなのだ。50年もあるのか。50年しかないのか。どちらの解釈をするかで、未来は変わるだろう。『も』と『しか』。このわずかな付属語で、世界の未来が決まるなんて、おかしな話だ。言ってみれば、付属語で、未来が変わるということなのだから。でも、その『も』によって、油断が生まれ、大事に使わなくなる。それでも、ぼくたちの世代はまだいいかもしれない。でも、そんな人が多かったら、子どもや孫の世代はどうなってしまうのだろうか。ぼくに明るい未来はそう見えない。その後世の人々に豊かなくらしを送ってもらうには、今のぼくたちが我慢しなければいけないのだ。

 ここで、エコバッグへの疑問は解消された。でも、先ほどのサウジアラビアの大臣は、石油がたくさんあるから輸出量の増加もできると発言したわけだ。そのサウジアラビアや、UAE、カタール、クウェート、オマーン等を含む中東地域には、なぜか石油のとれる油田が集中していると習った。でも何で?教科書にもその理由はのっておらず、ぼくはネットの記事でその理由を探した。複数の記事を見たところ、昔、(何億年も昔)地球にはパンゲアという大陸があり、そこにはテチス海という巨大な入り江があった。そこは赤道近くの暖かい気候で、植物プランクトン等の生物や、石油が含まれることの多い石灰岩の起源となるサンゴ礁などもあったと考えられている。やがて、テチス海はパンゲアの分裂によって陸地化されたり、地殻変動によって土砂の蓄積によって消滅する。そのテチス海の一部で、大陸移動や地殻変動の影響を多く受けたのが、現在のサウジアラビアやUAEのある、ペルシャ湾なんだとか。(ecotopiaより一部引用)

 石油一つでこんなに疑問がわいてくる。でも、そんな石油もあと50年ほどでなくなってしまうかもしれない。少し前の文章で、後世の人たちといったが、もしかすると、自分たちも老人になったら石油のない日々を送るかもしれない。そういう危機感をもって生活していきたいと、この作文を書いて感じた。

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