優秀作品賞

ひいおじいちゃんのポリぶくろ

東京都 国立学園小学校 4年
瀧口 郁

 母とスーパーに買い物に行くと、レジの先にある、ふくろにつめる台の所で、必ず母が私に言うことがある。「これ、私のおじいちゃんが作ったのよ。」これ、とは、台にそなえつけられている、むりょうのふくろのロールのことだ。「このビニールぶくろ?」「ビニールじゃないのよ。ポリエチレンっていうそざいで出来ているから、ポリぶくろって言わないと、おじいちゃんによくおこられたわ。」と、母はいつもなつかしそうに笑うのだ。

 四年生になって、社会のじゅ業で、石油のことについて勉強したことを母に話したら、このふくろのことについて初めてくわしく話をしてくれた。なんと、ポリぶくろは、石油で出来ているのだという。

 せん争から帰ってきた母のおじいちゃん、つまり、私のひいおじいちゃんは、もともとひいおばあちゃんと、奈良の吉野という所で紙屋さんをしていのだが、新しい仕事をしようと、石油を原ざいりょうとしたポリエチレンを使って、紙の代わりになる物を考え出したのだそうだ。森の木を原ざいりょうとする紙が、たくさん使われて、森林はかいが社会問題になることを予想したのだという。やわらかくて、水を通さないポリエチレンのふくろは、すぐに大人気になったそうだ。

 今、レジぶくろやポリぶくろは、地球の温暖化対さくや、ゴミのげん量のために、必要でないと言われることがある。でも、五、六十年前は、紙に代わるヒーローとして、人気を集めたものだったのだ。いろいろな意見があるだろうが、石油せい品をもやしても有害なガスは出ないそうで、むしろ、ゴミのもえる温度を上げる良いこともあるという。

 ひいおじいちゃんの残してくれた、ぐるぐるまきのポリぶくろは、何十年たっても、私たちの生活を支えてくれる、なくてはならないものだ。私は、この石油せい品を残してくれた、ひいおじいちゃんにありがとうという気持ちで生活をしていきたいと思う。

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