優秀作品賞

地球からの『大きな宿題』

北海道 東神楽町立東神楽小学校 5年
村上 友紀乃

 「友紀乃、大丈夫か!」

 暗やみの中からおじいちゃんの声がした。

 北海道で地震があり停電になったのだ。父は、自衛官なので地震が少しおさまったらすぐに職場に向ってしまい、母と小さな妹と私の三人になった。そんな事情を知っているおじいちゃんが家の中にあったカップラーメンやペットボトル水、ガスボンベなど袋いっぱいに入れて信号も消えた暗闇の中、かけつけてくれたのだ。テーブルにその品物を並べながら、ふと母が小さな声で「生活ひく石油はゼロね。」と言った。私は、その母の言葉が頭からはなれなかった。

 その後、石油について調べてみた。すると、石油には大きく分けて三つの働きがあった。

 一つ目は、ガソリンなどの動かす力、二つ目は、灯油などの温める力、そして三つ目は、さまざまな製品の原料となっていることがわかった。特に三つ目の「製品の原料」である『ナフサ』がペットボトルや食品のトレー、歯みがき粉、ラップなど私達の身近なところで沢山使われていたことにおどろいた。私達の生活から石油がなくなると、全く生活がなりたたなくなってしまう。きっとこのことを母は言っていたのだろう。

 人類が生まれるずっと前から、長い年月をかけてできたと言われている石油は、まさに地球からのキセキの贈り物なのだと私は思った。

 しかし、さらに調べていくと残念なことに石油は限りある資源であるということがわかった。そして今、その石油に代わる新しいエネルギーが世界中で開発されている。けれどまだエネルギーの約40パーセントを石油に頼っていると言うのだ。

 このような不都合な現実を知り、私は地球から『大きな宿題』を出されたような気がした。時間がない!今すぐその宿題にとりかからなければならない。

 果して今の私に何ができるのだろうか……。

 石油を節約するため、買い物に行く時はエコバッグを持って行ったり、寒い時は暖ぼうをつけずに厚着をしたり、塾に行く時は車で送ってもらうのではなく自分で自転車に乗って行くなど、まずは少しの不便を前向きに取り入れながら生活してみようと思う。

 私は、地球から出されたこの『大きな宿題』を絶対にやりとげたいと思う。

 この作文を書き終え、昨日とはちがう自分がここにいる。

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