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連産品とは

石油は、原油から複数の製品(ガソリン、灯油、軽油、重油など)がある程度の割合で同時に生産されるという特性があり、これらの製品を「連産品」といいます。原油の種類によって、生産される製品(留分)の割合(得率)は異なりますが、原油からガソリンだけ、灯油だけを生産することはできません。一方、需要はガソリン、灯油、軽油などのいわゆる「白油」の割合が増加しています。そのため、石油会社は国内の石油製品の需要構成に合わせて生産するために、次のような対応を行っています。

  1. ・最適な原油選択
    原油にはガソリンなどの軽質留分が多く含まれる軽質原油と、重油などの重質留分が多く含まれる重質原油があり、各製油所の装置構成を踏まえ、需要構成に最適な原油を組み合わせて輸入しています。
     
  2. ・二次装置による対応
    重油を分解してガソリンなどに作り変える二次装置を活用することによって、需要の少ない重油の生産量を減らす一方でガソリンの生産量を増やし、需要の軽質化に対応しています。生産だけで国内需要への対応が難しい場合には、製品の輸出入などで対応しています。

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