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2016年度潤滑油需要見通しについて

  石油連盟

石油連盟 調査・流通業務部では、2016年度の潤滑油の需要見通しを以下の通り取りまとめた。

1. 潤滑油計

2015年度実績は、潤滑油全体で1,460千kl(前年度比3.4%減)となった。
2016年度見通しは、舶用が対前年比1.2%減の見込みとなるものの、潤滑油全体では、ほぼ前年度同水準の1,451千kl(前年度比0.6%減)となる見込み。

2. 用途別需要

(1) 自動車用

2015年度は、4月の軽自動車税の増税後に大幅需要減となった軽自動車を中心にガソリンエンジン車の生産が減少、ディーゼルエンジン車についても生産は減少し、自動車用需要としては、566千kl(前年度比2.7%減)となった。
2016年度は、消費税増税延期による駆込需要の可能性消失、軽自動車燃費データ問題等、自動車の国内需要に影響を与える要因が見られる一方、ガソリンエンジン車を中心とした輸出については北米・中国向けが引き続き市場を牽引するものと予想されることから、自動車用需要としては、ほぼ前年度と同水準の566千klとなる見込み。

(2) 舶用

2015年度実績は、人手不足を背景とした造船竣工量の減少、国内貨物輸送量の減少等から、85千kl(前年度比5.6%減)となった。
2016年度は、国内貨物輸送量がほぼ前年並みと考えられるなか、造船竣工量も頭打ちの状況が続くと予想されることから、舶用需要としては、84千kl(前年度比1.2%減)の見込み。

(3) 工業用

2015年度実績は、個人消費の伸び悩み、中国を中心とした新興国経済の減速から、工業生産は停滞し、808千kl(前年度比3.6%減)となった。
2016年度は、消費税増税延期により、駆込需要が見込めないこと等から、工業生産活動としては微増に留まる予想。工業部門における合理化を踏まえ、工業用需要としては、801千kl(前年度比0.9%減)の見込み。

2016年度潤滑油需要見通し

単位:千kl、%(前年比)

2015年度実績2016年度見通し
自動車用 566 (-2.7) 566 (±0.0)
舶用 85 (-5.6) 84 (-1.2)
工業用*1 808 (-3.6) 801 (-0.9)
潤滑油計*2 1,460 (-3.4) 1,451 (-0.6)

*1.2013年度より、工業用は絶縁用を含む
*2.端数処理のため、用途別需要の合計は「潤滑油計」と一致しない


以上

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