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調べてみよう石油の活躍

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優秀作品賞

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石油連盟広報委員長賞

石油の来た道、使い道石油の来た道、使い道

東京都 国立学園小学校 5年

田中 聡彦

東京都 国立学園小学校 5年

田中 聡彦

「暑いわね。でも暑い方がいいかしら。」夏休み、新潟の父の実家に泊まっていると、祖母がつぶやいた。新潟は夏は暑く冬は寒い。それに大量の雪が降る。冬が来る前に、祖父は雪囲いをし、窓には雨戸の外側に、木の板を入れる。そして、本格的に雪が降ると、家の前の道路は消雪パイプで雪をとかし、道を確保する。屋根は雪が積もり重くなるため、雪下ろしを何度もしなくてはならない。この雪下ろしが大変なのだ。

祖父と祖母は二人で暮らしている。何年か前までは祖父が雪下ろしをしていたが、ここ数年、足腰に自信がなくなってしまった。一人息子の父が、東京で忙しく働いているため、何度も手伝うことはできない。そこで、「屋根融雪」を取り入れた。石油で屋根のパイプを温め雪をとかす、といったものだ。祖父は、雪が降り始めるとスイッチを入れる。これを利用してから屋根の重みを心配しなくてよくなった。気をひきしめながら屋根に上る心配もなくなった。しかし一日中屋根を温めておかなくてはならない。石油代はかなりの額になるらしい。祖母は、そんなことを考えつぶやいたのだろう。便利なものが開発され、雪国でお年寄りが困らないのは良いことだ。石油のパワーは素晴らしい。分厚い雪をもとかしてくれる。だが、石油はそうたくさんある訳ではない。僕は発展の一方で、限りある資源、石油とのバランスについて、何だかしっくりこない気持ちになった。

出雲崎は、日本の石油産業発祥地である。ランプの普及に伴い、また灯油の原料である「草生水」が採れたのも発達した理由の一つである。昔の人は、未来を夢みて一生けん命だった。出雲崎石油記念館に行った時、その思いが強く伝わってきた。しかし残念ながら、現在日本では沢山の石油を採ることはできない。「日本の油田で一年間に採れる石油の量は、日本全体の石油消費量のわずか一日分程度にしかならない。今はほとんどを輸入に頼っている。その産油国も、いくら技術が進んでも天然資源である石油を採掘できる年数に限りがある。」と、学校で学んだ。では、どうしたら良いのだろうか。

最近、使わなくても良いところにまで石油に頼ってしまうようになってきたと思う。その必要性を見分け、僕達が、買い物にマイバッグを持っていく、短い距離は車を使わない、過度な温度設定はしない、など小さなことでも自分にできることは心がけていきたいと思う。その一方で、災害時や被災者、病人、体の不自由な人、お年寄りなど、困っているところ、使うべき時や場所、使うべき人に大切な石油の力を与えてあげたい。 今年の冬は、父となるべく多く、雪下ろしに行こうと思っている。僕では力不足だが、僕が行けば家の中が温かくなるかもしれないから。

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