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調べてみよう石油の活躍

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優秀作品賞

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石油連盟広報委員長賞

給油所という安全基地があればこそ給油所という安全基地があればこそ

埼玉県 春日部市立幸松小学校 6年

唐木 秀徳

埼玉県 春日部市立幸松小学校 6年

唐木 秀徳

「チャラララーン、ラ、ランラララララー」

と祖父母宅の外から、軽快な音楽が聞こえてきました。その音楽に祖母がハッとして、

「お願いしまーす。このポリタンクに入れて。」

と声を上げながら、ぼくも一緒にミニローリーを追いかけました。運転手が気づいて、

「よおー、今日はおばあちゃんちにいるのか。」

と側にいるぼくに声をかけてきました。その運転手は、ぼくの母が車のガソリンを入れるたびに立ち寄っている、給油所の方でした。

「家の前まで来てもらえて、本当に助かるわ。」

とねぎらいの言葉を、祖母が伝えていました。その時ぼくは初めて、ミニローリーが巡回しながら、給油所に来れない人が暖を取るために必要な灯油を、巡回して届けている役目を果たしているのだと分かりました。

「給油所って、ガソリンだけでなく、暖房用の灯油も売ってくれる、安全基地なのかも。」と祖父母宅での出来事を伝えた時に、さりげなく母がつぶやきました。母が言葉にした、「安全基地」が心の中に強く残りました。

現在ガソリンの需要は、エコカーの普及や若者の車離れ、さらに人口増は頭打ちで減少傾向にあります。石油連盟などの調査では、全国のガソリンの需要は2004年度の6184万klをピークに、2011年度は5721万klまで減っています。それに合わせるように全国の給油所数も、2004年度の約48,000店から、2011年度は約38,000店まで減ってしまいました。給油所が3カ所以下という市町村が、今や全国に257市町村あることを最近の新聞などで知って、危機感を持ちました。ぼくの住む埼玉県にも、4町村ありました。

なぜなら、2年前に起きた東日本大震災で何よりも力を発揮したのが、暖を取るためにかかせない灯油と、物資を運ぶために重要なガソリンだったからです。電気やガスが止まってしまった中で、非常時での人の命を守ってくれました。ひ災地に向かっていくタンクローリー車を映像で見る度に、頼もしい石油資源パワーをその時実感していました。 『自分を支えてくれる「安全基地」があってこそ、新しいことに挑戦できる、自分とつながる人々の笑顔こそが、安全基地となる』

埼玉県出身の脳科学者、茂木健一郎氏が安全基地の大切さを、新聞で語っていました。長い年月をかけ、地層で貯えられた石油が大切に使われることで、安全基地となってぼく達の暮らしを支えています。幅広く利用できる、素晴らしいエネルギー資源です。

エネルギー資源は、経済問題や環境問題といった、複雑な要因がからみ合っていますが日々の生活を支える給油所が、これ以上減らないことを祈るばかりです。ぼくは母と茂木健一郎氏が言う、安全基地(給油所)が減るということは、日々の生活が困るばかりでなく、人と人との絆を失ってしまうと考えます。そうならないために、社会(大人)の方々は、真剣に考えて行動して欲しいと思いました。

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