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調べてみよう石油の活躍

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最優秀作品賞

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文部科学大臣賞 石油連盟会長賞

みんなを守った、あたたかい光みんなを守った、あたたかい光

福島県 福島市立庭坂小学校 4年

岸波 千加

福島県 福島市立庭坂小学校 4年

岸波 千加

三月十一日の午後のことです。
「ドーン。ガタガタガタ。グラッ、グラッ。」

大きな大きなゆれが、学校帰りのわたしたちをおそいました。わたしは友だちとだき合って、道路にしゃがみこみました。電柱が大きくゆれ、電線がちぎれそうです。ゆれは、なかなかやみません。近所のブロックべいが、ガラガラとくずれ落ちました。わたしは、ふるえながら、ばあちゃんの家にたどりつきました。ばあちゃんもじいちゃんも、青い顔をして、家の外にいました。
「こわかったねえ。こんなに長い地しんは、初めてだ。なんていうことだ。」

余しんが続く中、家に入ったら停電でした。テレビは見れないし、電話も通じません。けい帯電話もメールもつながりません。その上、断水になりました。夕やみがせまるころ、お母さんがもどってきました。お父さんやお姉ちゃんとは、連絡がつきません。
「さあ、これからどうやって生きぬいていくか。みんなで、がんばらないとなあ。」

じいちゃんが、石油ストーブをつけました。

ばあちゃんが、ストーブの上になべをのせ、みそ汁を作り始めました。余しんが続く中、わたしたちは、石油ストーブを囲んで、あたたかいみそ汁とおにぎりの食事をしました。ストーブのあたたかい赤い光は、わたしたちの不安な心をほぐしてくれました。

「でも、よかった。家は、石油給湯器だから、タンクの中には石油があるよ。それに、石油ストーブがあるから、ごはんやみそ汁が作れる。とにかく、心配しなくていいよ。」

お母さんの言葉に、わたしはほっとしました。地しんで、ライフラインが切れてしまっても、石油という燃料がわたしたちを支えてくれるのです。すごく心強いです。

わたしたちは、石油ストーブで暖を取り、雑すいを毎日食べました。石油ストーブは、夜の明かりになってくれました。ストーブでわかしたお湯で、一週間ぶりに体をふいたときは、本当に気持ちがよかったです。このときほど、石油エネルギーのありがたさを強く感じたことはありませんでした。

でも、心配なことが起こりました。ストーブをたけば、たくわえていた石油が、どんどんへるのです。石油を買いたくても、地しんと原発のえいきょうでタンクローリー車が、なかなかやって来ません。ガソリンスタンドには、ガソリンや石油を求める車が、長い長い列を作りました。二日ぶりでもどってきたお父さんが、六時間ならんで、ポリタンク一つ分の石油を買ってきたときは、家族のみんなが拍手をして喜びました。

今では、自由に石油やガソリンが手に入り、あのころがうそのようです。でも、わたしの心には、ストーブの赤い光がともっています。石油は、わたしたちを守ってくれたまほうの水です。大切に大切に使っていきたいです。

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