審査員特別賞

石油に感謝して


鹿児島県 鹿児島市立大龍小学校 六年
 吉永 梨紗

 「ああ、もったいない。」
母が口ぐせのようにつぶやきながら、つけっぱなしの電気を「パチパチ」と消している。テレビを見ない時は主電源を切ったり、冷ぼうの設定温度を上げるなど、最近節電に努めているようだ。どうしてそこまで節約するのか母にたずねてみると、
「地球がこわれてしまわないようによ。」
という答えが返ってきた。母は、わたしたちの未来に地球の美しい自然と資源を残すため、自分にできることをしているのだという。

 電気のエネルギーのもとになっているものが何かを調べると、その多くが石油による火力発電だということが分かった。他にも自動車などを動かす動力として、また、プラスチックや化学せんいの原料として、石油はわたしたちの生活のあらゆる分野で使われている。現在の当たり前になった便利な生活は、石油のおかげといってもいいほどだ。

 このようにわたしたちの生活に欠かせない石油は、実は数億年前の生物の死がいから長い年月をかけて地球が作り出したものだ。それを私たち人間は、知恵と技術によって様々に活用させてもらっている。けれども石油は無限にあるわけではない。このまま使い続けると、何とあと四十年でなくなってしまうそうだ。もし石油がなくなってしまったら、電気やガスが使えないばかりか、輸送手段であるトラックや船なども動かせなくなる。すると、多くを輸入に頼っている日本では食べ物すら手に入らなくなり、わたしたちは、生死にかかわる危機にさらされるかもしれない。

 また、最近では地球の温暖化も深こくな問題になっている。日本では、その主な原因である二酸化炭素の排出量の九割以上が、石油等化石燃料の燃焼によるものだそうだ。地球からのい大なおくり物である石油によって、地球の環境が破かいされるのをだまって見ているわけにいかない。世界では、省エネやエネルギーを有効利用するためのシステムや、クリーンな発電システムとしての燃料電池、石油に代わる水素自動車の開発などが進められている。わたしたちの学校でもエコ係を設け、節電や節水、残食を出さない工夫などに取り組んでいる。これまで石油利用のために使って来た知恵や技術を、石油を守るために使わなければならないと思う。

 石油を守るということは、地球を守ることにつながる。従って、世界の国と人々が、手をたずさえて取り組んでいきたいものだ。そこで、わたしも母に習って「もったいない」を合言葉に、節約を始めようと思う。電気や水はもちろん、消しゴム一個でも大切に使い、本当にそれが必要かよく考えて買い物をする。また、食べ残しをしないように心がけることだ。わたしは、今の生活を支えてくれている石油に、感謝の気持ちを持ち、身の回りのものを大切に使っていきたいと思う。





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