| 夏休みが始まったある日、お父さんが、びんに入った茶色の液体を見せてくれました。ぼくは、最初くさった水だと思いましたが、においをかいでみて、ガソリンに似ていると思いました。この液体は、お父さんが相良の山の中から見つけて来たものでした。もし油なら、火をつければ燃えると考え、実験してみることにしました。2t皿にとり、火を近づけてみると、10pぐらいの高さまで炎を立てて燃え始め、二分間も燃え続けました。ぼくは、この油についてくわしく知りたくなり、調べてみることにしました。
ぼくは、お父さんと車に乗って油が出ている山に行ってみました。森への入り口には草がすごく生えていて、入るのがむずかしかったです。森の中はくもの巣がたくさんあって、木のぼうでとりながら進みました。坂道をずっと歩いて行ったら、鉄のパイプが土の中から出ているのを発見しました。周りは、地面がぐにゃぐにゃしていて、足がめりこんでしまいました。パイプの中には家で見た油があり、においをかいだらすごくくさかったです。そのにごった油をかんの中に入れて、もと来た道をもどりました。
ぼくは、この油のことをもっとくわしく知りたかったので、その山の近くに住んでいる人をたずね、この油の正体や、どこから来ているのかを聞いてみました。おじいさんは、この油は石油であると教えてくれました。車に入れれば、そのままでも走るということも分かりました。ぼくが最初に予想した通り、ガソリンの仲間であることにおどろきました。この石油が出ているのは、太平洋側でここだけであることや、このパイプの長さは地中百m近くもあると聞き、ぼくはびっくりしてしましました。
おじいさんに教えてもらった資料館に行ってみると、相良では明治から昭和まで80年間石油をほっていたことが分かりました。今では、日本の原油は九七.七%が外国から輸入されていて、日本ではほとんどとれないそうです。あと四十五年で世界の原油がなくなってしまうということを知り、ぼくが五十五才になったら世界はどうなってしまうのだろうととても心配になりました。これを解決するためにはどうしたらよいのか、ぼくは考えてみました。まず、一人一人が石油を大切に使う事を今すぐ始めなければならないと思います。そして、まだ見つかっていない新しい油田を発見することも大切だと思います。できれば、人間が石油を作り出せるようになればいいと思いました。
家に帰り、おじいさんに聞いた京都大学の研究についてくわしく調べてみました。相良油田から石油を作り出す石油合成菌が発見され、研究が進めば消費量の10%が生産可能になると書かれていました。ぼくと同じ事を考え、それを実行に移している人がいる事を知り、ぼくはびっくりしました。夢が実現するように、この研究を応えんしていきたいです。

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