優秀作品賞 名誉審査委員長賞

石油の未来


千葉県 我孫子市立我孫子第二小学校 六年
 増田 周平

 ぼくは、大きめの石を片手でそっと持ち上げて、下をのぞき込みました。
「あっ、いたー。」
そこには、早足でとなりの右の下にもぐりこもうとする大きな沢ガニがいました。ぼくは上からこうらをはさみ込むように、そのカニをつかまえました。いとこ達に、「ねえ。このカニ、どうやって持って帰る?」 と言いながら、周りを見回すと、水にしずんでいるレジ袋が目に入りました。

「これでいいんじゃない?」 沢を流れているきれいな水を少しくんでその中にカニを入れました。つかまえたカニをのぞき込みながらぼくは、「あれっ」と思いました。ここはぼくの親せきのある茨城県の山の中です。この沢の上流には家がありません。

「このレジ袋、どこからきたんだろう」帰っておじさんにそのことを話すと、「こんないなかでも、いろいろなゴミがきれいな山や川を汚しているんだよ。せっかく遠いところから運んで来た石油で作った物なのに、もったいないねえ。」 と言いました。おじさんの話だとレジ袋やペットボトルなど、石油からはたくさんの便利な物が作られていますが、使い方を間違えれば、それらがゴミとなってぼく達の大事な遊び場を汚してしまうのだそうです。

  石油はガソリンというイメージがあったぼくは、おじさんの話から、電気、洋服、プラスチック、そしてなんと薬品のような物まで石油から作られると聞いて、とてもびっくりしました。

  いなかから戻っておじさんから教えてもらった話をすると、母が、 「いい話を聞いてきたのね。いまガソリンが高いってみんなさわいでいるけど、どうしてかしら。調べてみたら?」 と言いました。

  調べてみると、こんなに便利な石油にも限りがあり、今掘り出せるのは四十年分くらいしかないこと、日本は石油をほとんど外国から輸入していてとても大切に使っていること、いざという時のために半年分の石油をたくわえている事など色々なことが分かりました。

  石油はぼくたちの生活になくてはならないものです。それに限りがあることを知り、ぼくは不安になりました。でも、石油連盟の資料を見るとうれしいことが書いてありました。石油会社では、環境に優しいうえに石油をムダなく使える石油コージェネレーション・システムの普及につとめているそうです。また、燃料電池の開発もすすめている事がわかりました。ぼくは明るい気持ちになりました。

沢ガニのいた沢は冬になると凍り付き、おじさんたちは子どものころ、そりですべって遊んだそうです。いつまでもぼく達が、そして未来の子供達までが遊べる所であるために、ぼくも石油を大切に使おうと思っています。





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