審査員特別賞

石油と電気と地球への影響


神奈川県 横浜市立瀬谷小学校 6年
 久保田 惇

 みなさん、石油があと何年でなくなるか、ごぞんじですか。

 そう、石油はあと六十年後ぐらいにはなくなるだろうと言われています。そもそも石油は大昔の生き物の死体が分解されドロドロになったのが原油で、それを加工したものが、石油です。

 石油は私たちの生活にはかかせないエネルギーでした。しかし今から四十年ぐらい前では石炭が主役でした。では、なぜこの四十年間で石炭から石油へ移りかわってしまったのでしょうか。その原因は、「エネルギー革命」が起きたからです。エネルギー革命とは、その物が持っている、仕事をする力を、別の物へかえること、簡単に言えばバトンタッチのようなものです。

 これにより日本は石油の道を進むようになり、石炭は日本人の目から見捨てられてしまいました。その結果、日本にある炭鉱(石炭をほり出すところ)はすべて閉山してしまいました。しかし、石油の道を進むといっても日本では、あまり石油がとれない国で、とれたといってもちょこっとだけなので他の国から輸入(外国から品物などを買うこと)しています。そして、この石油を何に使うかというと、いろいろありますが、約半分は電気をおこすために使います。このことを火力発電と言います。

 しかし、この火力発電が、地球に悪影響を与えることにつながっているのです。その代表的な例が、地球温暖化と酸性雨です。酸性雨とは、工場からでる強い酸性をもつ気体がとけて地上に降る雨のことです。この雨は世界に大変な影響をおよぼし、特にヨーロッパでは森の木が枯れ、銅像がとけるなどの危険な状態になっています。また、地球温暖化も進むと、海面が上昇し、海に沈む国まで出てきます。この悪影響が重なると、地球の未来は危ういことになってしまいます。

 そんな未来にならないように、今我々に出来ることは、例えば、電気の無駄使いをしないことなどがあげられます。しかし、我々は電気を使わなくては生きていけないのです。

 じゃあ、火力発電がだめだったら、どうやって電気を作るんだ、という話になっていくでしょう。

 ここで、火力に代わる発電を一つあげて見ます。それは、原子力発電です。原子力発電は、ウランという放射性物質を核分裂させて電気をおこす発電です。この発電は二酸化炭素を出さない発電ですが、一歩間違えれば大さんじになりかねないのです。その大さんじとは、放射能もれです。これに関連した事故が過去に四〜五回おきています。特に、最も危ない事故は、今から約二十年前の一九八六年、旧ソビエト連邦の、チェルノブイリ原子力発電所で大きな臨界事故がおき、ヨーロッパを汚染してしまうほどの事故なのです。以後、原子力の安全が求められています。では、原子力以外には地球にやさしい発電法はないのでしょうか。

 いや、あります。例えば、太陽光発電がその一つです。お金はかかりますが、とても簡単に発電します。他には、風力・地熱・波力発電があります。どれも地球にやさしい発電です。こういうクリーンな発電が未来にたくさん出来るといいですね。

 人間にとって大切な電気、その電気をつくる発電の約六十五%が火力発電。しかし、火力によって地球が汚れていく。石油を大量に消費する火力発電。しかし、石油にも限度がある。石油と火力どちらが大切か、今はそのことを考えるべきだと思っています。






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