審査員特別賞

石油の未来 そしてぼくにできること


埼玉県 さいたま市立徳力小学校 6年
 宮腰 結有

 私は、夏休みの自由研究で三年間太陽エネルギーについて調べたり、様々な実験をして来ました。

 太陽エネルギーについて、調べていくうちに、エネルギーにとても興味を持ちました。

 私たちの日常の中で石油はどのように使われているのでしょうか。最近、環境問題を含んだ様々なエネルギーの話題を、テレビやラジオでよく耳にします。少し見回しただけでも身の回りには石油製品があふれている事に気が付きます。

 原油を精製して作られるガソリンは、主に自動車の燃料として使われているし、冬、私達の家庭を暖めてくれる灯油も石油から出来ています。また、私達の着ている洋服のせんいや、毎日使う歯ブラシやスニーカーも石油から作られています。

 もし、今世界中の油田から石油が取れなくなってしまったら、私達の生活はどうなってしまうのでしょうか。大昔の人々は石油や化学製品に頼らずに自然の恵みだけを頼りに生活を営んでいました。人々は、必要なだけ穀物を作り、狩をし、必要なだけの火(エネルギー)を使い必要以上に地球に求めない生活をしていました。今と比べればかなり不便な生活だったようですが、人類は滅びることなく発展し続けてきました。

「石油が無くなってしまったら、大昔のように自然と仲良くして生活して行けば問題ないではないか。」昔の生活の苦労を知らない私達はそんな事を思ってしまいます。自動車や洋服やくつが無い生活を想像してみると、地球規模で問題になっている温暖化現象、環境の変化に伴う生態系の変化や生物の絶滅種増加などで、私達の祖先が仲良くしていた頃の地球とは全く違う地球になってしまっています。地球温暖化現象は、私達が生活に使用する石油などのエネルギーを大量に燃焼させると、二酸化炭素や窒素酸化物を大量に作り出し、そして、地球をおおう大気のバランスが崩れ、温度調整が出来なくなってしまっているのが原因だそうです。私達の生活はほとんど石油に頼ってしまっているために、地球本来の浄化作用が間に合わないのだと私は知りました。

 人類のエネルギー消費の歴史を調べてみました。十八世紀後半、ヨーロッパ中心の産業革命以降、石炭や、石油などの埋蔵資源を、私たち人類はその規模の拡大と技術の向上を目指し、エネルギーを大量に消費する生活に移りました。また、それらが無いと生活が成り立たないまでになってしまいました。産業が拡大すると工場が増え、働く人たちの家が出来て、森がへりました。川が汚れてその水が海に流れ、海も汚してしまいました。私たちが暮らして行けるだけの恵を与えてくれた自然は、その姿を大きく変わってきている様に思います。

 石油は、地球が何千年もかけてプランクトンや動物の死骸などから作り出した天然のエネルギー資源だと知りました。地球全体での石油を使い続けると、あと40年しかもたないそうです。人類はほんの百数十年の間に地球が時間をかけて作り出した貴重なエネルギーを危機にさらしてしまったのです。私が大人になったときに人類最大の危機がやってくるなんて、考えただけでも不安になってしまいます。石油は便利でかけがえの無いエネルギーですが、全てをそれに頼った生活スタイルを今すぐ考え直さないと、危機が現実になってしまうのです。

 さらに、世界中で、すでに太陽光発電や風力発電、水力発電その他の安全なエネルギー資源の開発を進めているようですが、私たち一人一人が石油の使量を最小限に抑え、昔の人々のように必要以上のエネルギーは使わない生活に戻していく事が大切なエネルギーを少しでも長持ちさせる近道だと私は思います。地球にやさしい事は、人にもやさしいのだと思います。

 私達の住む日本は、国土も小さくエネルギー資源の少ない国ですが、石油の個人消費量は世界で第二位という消費大国です。地球とエネルギーの危機に、私たち日本人にも重大な責任があると言うことです。石油を使うのではなく、新しいエネルギーを生み出すのも世界の上位になれるように努力することは、私たちの義務だと思いました。私は三年前から太陽光エネルギーを日常生活に利用する為にはどうしたらよいかを研究しています。今はまだ勉強不足ですが、ずっと続けて、いつかは人類全体の役に立てる研究ができるといいと思いました。

 普段の生活でも省エネルギーにつとめて、世界中の人たちがすこしでも長く、そして平等に石油を分かち合って暮らせるように小さな努力を続けて行こうと思いました。小さな努力でも世界中の人々が行えばそれは、きっと大きな成果になるはずです。





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