審査員特別賞

犯人はだれ?


茨城県 阿見町立阿見小学校 4年
石塚早紀子

 「暑いなあ…」夏休みの音楽室、金管バンド部の練習は暑さとの戦いです。それにしても今年の夏は、どうしてこんなに暑いのでしょう。お父さんは、「地球温暖化のせいじゃない?」と言っています。
 地球温暖化というのは、石炭や石油を燃やして、電気を作ったり、車を走らせたりする時に出る二酸化炭素が原因で起きるのだそうです。日本で使われているエネルギーの半分は石油です。じゃあ、こんなに暑いのは、石油のせいなの?と思い、石油について調べてみることにしました。すると、本当の犯人は石油ではないことがだんだん分かってきました。
 石油は今からおよそ二億年から六千五百万年前、まだ恐竜がいた時代の海にすんでいたプランクトンなどの死がいがもとになってできました。日本で使う石油のほとんどは、サウジアラビアなどの外国から輸入しています。日本にも油田がありますが、一年間で日本で使う石油の一日分しか取れないそうです。
 石油は、遠い昔、ミイラの防腐剤や薬、接着剤に使われたりしたそうです。今は、自動車、飛行機、船などの燃料、料理やお風呂で使うLPガス、ファンヒーターに使う灯油など、私たちの身近なところでいろいろなことに使われています。電気を作るのにも石油が利用されています。
 そればかりではありません。もっとびっくりなのは、石油からいろいろな物が作られていることです。金管バンド部の練習にいつも持っていったペットボトル、その時、はいていたくつ、ポリエステルのスカート、首からさげていたプラスチックでできた防犯ブザーみんな石油からできた物だったのです。私の大好きなビーズもアクリルという石油から作られるものでした。発っぽうスチロール、ビニール袋、ラップ、洗剤など、家には石油でできた物ばかり。石油は、みんなの生活になくてはならない、とても役立つ物であることが分かりました。こんな便利で大切な石油を地球温暖化の犯人にしてよいのでしょか。問題なのは、石油を使っている私たち人間ではないのでしょうか。
 日本は世界で二番目に石油を使っている国で、その量は一日にタンカー二せき分約65万klにもなります。今のまま使い続けると、あと約四十年で石油がなくなってしまうそうです。石油をむだ使いしないように、一人一人が考えて行動していかなければいけません。
 金管部の練習が終って、家に帰ってエアコンをつけるとほっとします。でも、エアコンの冷房の温度を一度上げ、冬の暖房の温度を一度下げると、年間で約31kgも二酸化炭素が少なくなり、約二千円の節約になるそうです。ふだんのちょっとした努力で石油を節約することができます。大切な石油、そして地球をみんなで守りましょう。




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