石油とエコ

サルファーフリーについて

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石油業界は環境問題への先進的な取組みとして、世界に先駆けて2005年1月から、
サルファーフリーガソリンとサルファーフリー軽油の全国供給を開始しました。

2004年09月

  
サルファーフリーとは…

  サルファーフリーとは、ガソリン、軽油に含まれる硫黄分を、10ppm以下まで低減することをいいます。

ppm(part per million)とは、濃度をあらわす単位(百万分の一)で、10ppmとは0.0010%のこと。

  
ガソリン、軽油をサルファーフリーにする理由は…

  ガソリン、軽油をサルファーフリーにすることによって、自動車排ガスのクリーン化と燃費の向上につながります。サルファーフリーガソリンやサルファーフリー軽油は、現在ガソリン車やディーゼル車に取り付けられている排ガス処理装置の性能を充分に発揮させることができるため、より一層排ガス中の有害物質を削減することが出来ます。また、サルファーフリーの特性を活用した新型の排ガス処理装置を装備すれば、有害物質のさらなる削減に加え、新型エンジンの燃費性能を最大限引き出すことが可能となり、燃費の向上を通じてCO2排出量を削減して、地球温暖化対策にも役立ちます。

  
欧米各国におけるガソリン、軽油の低硫黄化の状況は…

  欧州では、2005年からサルファーフリー燃料を段階的に導入し、2009年よりEU全域でサルファーフリーに規制することが決まっています。

  米国では、2006年から、ガソリンの硫黄分が80ppm以下、軽油の硫黄分が15ppm以下に規制されることとされています。

  わが国は、2005年1月からサルファーフリーガソリン、サルファーフリー軽油の供給を開始することにより、世界に先駆けた品質改善に取組むこととなります。(グラフ参照)

  
今後のサルファーフリー燃料の供給・販売体制は…

  わが国では、軽油は2007年から、ガソリンは2008年から硫黄分を10ppm以下に規制される予定です。しかし、石油連盟に加盟している石油精製・元売会社では、サルファーフリーガソリン、サルファーフリー軽油ともに2005年1月より自主的に各製油所から出荷を開始します。出荷の流通段階から徐々にサルファーフリー燃料に切り替わっていくため、若干の差は生じますが、2005年4月頃には、石油連盟加盟の石油会社のサインポール(看板など)を掲げているガソリンスタンドでは、全国的にサルファーフリーガソリン、サルファーフリー軽油が販売されることになります。(沖縄・離島を除く)

  しかし、今回の決定は石油連盟の自主的な取組みですので、石油連盟に加盟していない会社のサインポールを掲げているガソリンスタンドでは、サルファーフリーガソリンやサルファーフリー軽油が販売されるかどうか不明です。したがって、そのようなガソリンスタンドでガソリンや軽油を給油される場合はサルファーフリーであるかどうか確認されることをお勧めします。

わが国の軽油中に含まれる硫黄分の推移
サルファーフリーロゴ拡大ページへのリンクボタンサルファーフリーガソリン、サルファーフリー軽油を販売しているガソリンスタンドには、このポスターが貼られています。S10のSは、硫黄(Sulphur)の頭文字をとったものです。

  
【サルファーフリーに対する石油業界の取り組み】

  石油業界は、これまでも環境対策を最優先課題として、自動車燃料の硫黄分の低減に積極的に取組んできました。特に、軽油については、東京都をはじめとする自治体の要請に基づき、国の規制開始よりも1年9ヶ月早い2003年4月から硫黄分50ppm軽油の全国供給を開始しました。

  一方、今後のさらなる低硫黄化、すなわちサルファーフリー化については、国の審議会等で軽油が2007年、ガソリンが2008年までに達成することとされておりますが、石油業界はできうる限り早期にこれを実現すべく、新技術の研究開発や脱硫設備の新設・改造などさまざまな努力を積み重ねてきました。

  今般、こうした努力の結果、石油連盟加盟各社では、世界に先駆けて2005年1月からサルファーフリーガソリン、サルファーフリー軽油の全国供給を開始する運びとなりました。

  石油業界としては、サルファーフリー燃料の流通は、大気汚染の抑制だけでなく、自動車に新型エンジンを搭載することで燃費が大幅に改善し、CO2排出量の削減が達成されて地球温暖化防止に大いに寄与することを確信しています。また、軽油のサルファーフリーによって排ガス性能が改善され、ガソリン車に比べて燃費性能に優れるディーゼル乗用車の普及にも貢献することから、より一層の温暖化対策が進むことを期待しています。


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